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2015年5月30日 (土)

2年間カレンダーをめくらない脊髄障害と戦う人!カレンダーをめくる日は来るのか

失望と虚しい人生なら、現実と戦い敗れても悔いは無い

その人は、2年間カレンダーをめくっていません。  
 
その人は、背中の脊髄の病気により、脊髄の骨に金属を入れてます。 

退院の時、医者からは過激な運動は避ける言われました。 
「もしかしたら、自分の足で歩けなくなる。」 
 
その人は、病院からタクシーで自宅に帰りました。 
 
その人は、真っ直ぐには歩けない状態です。 
今後、自分の足で歩けなくなる不安がありました。 
毎日が不安で不安でたまりません。 
 
 
その人の部屋のカレンダーには雄大な槍ヶ岳の写真がありました。

イメージ

その脊髄に病気を持った人は、目を閉じて槍ヶ岳の頂上に立った自分を想像しました。 
山になど登った経験ないその人にとっては、英雄(えいゆう)にでもなった気分です。 
 
 
しかし、現実の自分を見たら英雄(えいゆう)になった気分も一気に吹き飛んでしまいました。 
 
「私は、あそこへなんか二度と行けないんだ。 
 一度でいいからあんなところ(槍ヶ岳)へ行ってみたかった。」
 
 
その人は、悔しくて悔しくて涙が止まりません。 
 
行きたい、槍ヶ岳に行きたい。実際に行ったらどんな気分だろう! 
 
その日、その人は夢をみました。 


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《夢の中》 
 
一歩、一歩と自分の足で歩いている夢 
 
登山靴を履いて、槍ヶ岳の頂上を目指しています。 
重いリックサックを背負い、額からは玉のような汗が流れ出ている。 
 
『肩は重いリックサックが食い込み痛い。 
 槍ヶ岳の頂上が見えてきた。 
  
  やっと、ここまで来たんだ! 
  興奮で、心臓の心拍数が上がっている。 
 
 もう少しだ、もう少しで辿(たど)り着ける。 
 
 しかし、どうしたことか? 
 身体が思うように動かない、 
  
 どうしてここまで来たのに。 
 足が上がらない。どうしよう、もう少しなのに! 
  
 神様、どうして もう少しで辿り着けるのに! 
 
 
 
 
《夢が自分を潰そうとしている》 
 
夢が覚めました。 
全身汗まみれです。 
 
『もう少しで辿り着ける。』 
 
この言葉は夢が覚めても脳裏から離れません。 
 
その人は、悔しくてたまりませんでした。 
 
見た夢が叶えられないと言うよりも、 
その人にとっては、夢は失望だったのです。 
 
 
数日後、また槍ヶ岳登山の夢をみてしまいました。 
今度も、前と同じように 
決して、頂上には辿り着けないのです。 
 
お終いには、這いつくばってでも行こうとしています。 
 
夢から覚めると前と同じように全身汗まみれでした。 
そして、失望を感じました。 
 
最後には虚しさだけが残ります。 
 
 
その人は、その夢をたいへんに嫌いました。 
しかし、何度も何度も同じ夢(槍ヶ岳に登る事)を見てしまいます。 
 
夢が、自分を潰そうしている! 
その人は、そう感じました。 
 
なぜ、夢の中でも最後には失望と虚しさになるのか? 
 
その人は、考えました。 
 

夢は、自分の知らない自分の潜在意識が望んでいるからだ。 
 
潜在意識の自分は、槍ヶ岳へ登ろうとしている。 
しかし、現実の自分には無理である。 
 
だから、夢と現実のギャップの大きさが失望と虚しさを引き起こしているのではないか! 
だとしたら、現実を変えるしかない。 
 
「現在の自分を変えるしかないんだ。」 
 
「夢になんか、負けてなるもんか!」 
「負けてなるもんか!」 
 
 
 
《決心》 
 
その人は、現実の自分を変える決心をしました。 
これは、自分の精髄の病気との戦いでもあり危険を伴うことです。 
 
「槍ヶ岳の頂上に立つ。」 
「もしかしたら、二度自分の足で歩けなくなる。」 
 
 
その人は、こう想いました。 
 
「何もしないなら、このまま失望と虚しさで人生を終わるだろう。」 
 
「どうせ、同じ人生で失望と虚しさで終わるなら、やるしかない。」 
 
 
 
《夢と現実との戦い》 
 
それから、 
その人は、松葉杖をつきながらスポーツ店へ行きました。 
 
店員が心配そうに言いました。 
「怪我の方は大丈夫ですか?」 
 
その人は「もう、歩けなくなるかしれない。だから槍ヶ岳に登るんだ。」 
そして、登山靴とリックサックを買いました。 
 
その日から夢と現実との戦いが始まったのです。 
 
それは、歩けなくなるかもしれないと言う不安との戦いでもありました。 
 
 
登山靴を履いています。 
最初は、ポールを使い登山靴を履いて歩きました。 
歩いたところは、川沿いのジョギングコースです。 
真っ直ぐに歩く事もやっとでした。 
 
歩くことは、たいへんに疲れましたが、常に言葉に出して自分に言い聞かせました。 
「もう少しで、辿り着ける。」 
 
不思議とこの言葉「もう少しで、辿り着ける」は、どんなに疲れても本当にもう少しもう少しと歩く距離を伸ばすことが出来たのです。 
 
少し歩いては休み休みしても歩き通しました。 
休日には、雨や風が強い日でも歩く事を自分に果たしています。 
 
時には、歩いている最中に腰が痛くなり歩けません。 
そんな時、『二度と自分の足で歩けなくなるかもしれない。』事を思い出しました。 
 
『負けてなるもんか』 
 
 
月日が経ち、徐々真っ直ぐに歩けるようになりました。 
リックサックの重荷を詰め込んで歩き始めました。 

「もう少しで、辿り着ける」 
 
合言葉は、「もう少しで、辿り着ける」これは毎日、目に映るカレンダーをみると浮かぶ言葉です。 
 
そして、今年も登山の季節がきました。 
 
部屋の槍ヶ岳が写っているカレンダーは、今年で3年目になります。 
 
 

あの夢から3年後、 
 
現実と戦うその人は、登山靴を買った時のスポーツ店へ行きました。 
 
そして、底の磨り減った登山靴を店員に見せて 
「この登山靴まだ使えそうですか。」 
 
店員、「かなり履き使いましたね。 
    新しい靴に替えたほうがいいですが。どちらの山へ行かれましたか。」 
 
 
 


 今年こそは、槍ヶ岳の頂上へ辿り着ける。 
『もう少しで辿り着ける。』 
 
 
 
その人が、 
この槍ヶ岳の映ったカレンダーをめくる時は、実際に槍ヶ岳に向かう時です。 
この時こそ、この人が自分の人生の失望や虚しさに勝った時ではないでしょうか。 
 
脊髄に障害を持つこの人は、本当に槍ヶ岳の頂上に辿り着けるかは分からない。 

しかし、現実に行動しなければこの人の生涯は、失望と虚しさで終わるでしょう。 
 
 
つまり、 
現実を変えるしかないのです! 
 

夢が失望と虚しさになるなら、現実を変えるしかない! 
 

現実を自分の力で変えるしかないのです。 
 
 
どうせ、同じ人生で失望と虚しさで終わるなら、現実と戦い敗れても悔いは無い。 

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